まなつです。
突然ですが、私は…
「固い(硬い)桃が大好き!」
こんな人って、少ないんでしょうか? 桃って、柔らかくてとても甘い、トロトロのものが一般的ですよね。確かに柔らかい桃は美味しいです。ジューシーな桃が透明の器に綺麗に盛られていたりすると…想像するだけで幸せな気分になります。
でも私はあえて、「固い桃も美味しいんだよ!」と主張したいです。シャキシャキとした歯ごたえで、ふわりとした甘みが口の中に広がる、固い桃。柔らかい桃とは全く違う魅力があります。余りメジャーではない固い桃ですが…実は隠れた人気があるに違いない! と、私は勝手に信じています。
そして、タイトルを見てわざわざこのページに来て下さった方は…固い桃の情報を探しに来られた、ということですよね!
今日はそんな方のために、私が自信を持ってオススメする、固い桃の品種(種類)5つを紹介しましょう。家族や知人に食べさせても、きっと喜んでもらえますよ!
目次
固い桃ならコレがいい! 絶対おいしい厳選5種
まず初めに、どんな桃でも最初は固いです。他の果物と同じように、収穫したての桃は基本的に固く、生産地では主にこういった桃が食べられています。ですから、輸送の早さがウリのスーパー等で桃を見かけたら、店員さんに固さを聞いてみましょう。まだ固い場合、その日のうちに食べるのであれば、固い桃を品種問わず楽しむことが出来ます。
ただし桃は常温であっという間に熟してしまうため、やはり本来固めの桃を選んだ方が良いでしょう。それが、下記で紹介している5種です。どれも過去に自分で食べ、家族や友人にも評判がよかった桃なので、是非参考にしてください。
おどろき
圧倒的固さ!”おどろき”のシャキシャキ感
固さを求めるならコレ! 噛むとパリッと音の出るほど固い品種です。1991年に長野で登録され、合計の生産数こそ少ないものの年々着実に人気を上げています。固さのインパクトに対して、甘さはやわらかく上品な風味。残暑の厳しい夜に冷やしておいて、サッと洗ったら皮付きのままカットして食べるのがオススメですよ。
まだ生産量が少ないので価格は少し高めですが、固い桃が好きなら是非食べて欲しい桃です。時期を待てば訳アリがネットに出てきます。(ただしすぐに売り切れるので注意)
主な生産地 | 山形・長野 |
大きさ・重さ | かなり大玉・300~350g |
出回る時期 | 8月下旬~9月下旬 |
固さ | ★★★★★ |
甘さ | ★★★☆☆ |
日持ち | とても良い、柔らかくなりにくい |
まなみ
しっかり固く、軟化しにくい日持ちのする桃
こちらもおどろきと同じ位固く、切らないでかぶりついてもサッパリといただける、甘みと酸味のバランスがいい品種です。おどろきには及びませんが大ぶりで、シャキシャキとした食感を味わえます。
やはり生産量が少ないので、流通が余り多くありません。通販では訳アリを安く買えたりもするので、ネットショッピングを利用する方は夏になったら要チェックです。(売り切れてしまうお店もあるので、お早めに)
主な生産地 | 山形・長野・福島 |
大きさ・重さ | 大玉・300g程 |
出回る時期 | 8月下旬~9月下旬 |
固さ | ★★★★★ |
甘さ | ★★★☆☆ |
日持ち | とても良い、柔らかくなりにくい |
まどか
濃いピンクの果皮が特徴のなめらかな桃
大きくて濃いピンクの、見た目がとても綺麗な桃。固さはそれなりに持続しますが、追熟が進むとやがて柔らかくなります。甘みが強く酸味が少なめで、お子様などのおやつにも向いていそうです。固いうちはシャリッとしていて口当たりはなめらか。
柔らかい桃としても楽しめるので、その見た目もあわせて、夏のギフトにぴったりです。
主な生産地 | 福島・山形 |
大きさ・重さ | かなり大玉・300~350g |
出回る時期 | 8月中旬~9月中下旬 |
固さ | ★★★★☆ |
甘さ | ★★★★☆ |
日持ち | 良い、熟すと柔らかくなる |
川中島白桃
とにかく大きく食べ応え充分 柔らかい場合もあるので注意
川中島白桃の最大の特徴は、その大きさ。なんと1玉400gもあるのです。甘みが強くて香り高く、シーズンを締めくくる桃としても有名。果皮はふんわりとしたピンク色で果肉は乳白色、パリパリと良い食感を味わえます。人気が高くスーパーでもよく見かける品種です。
ただし、この川中島白桃、固い桃として出荷している場合と、柔らかい桃として(追熟させて)出荷している場合があります。素人目には分かりづらいので、購入する時はお店にまず確認しましょう。
主な生産地 | 長野・山形・山梨 |
大きさ・重さ | 極大玉・350~400g |
出回る時期 | 8月下旬~10月上旬 |
固さ | ★★★★☆ |
甘さ | ★★★★★ |
日持ち | 良い、熟すと柔らかくなる |
あかつき
福島桃の代表種!強い甘みが武器の、まどかのお姉さん
かなり有名な桃なので、ご存知の方も多いでしょう。福島を代表する桃として多く生産され、毎年スーパーでもよく見かけますね。甘くてとてもジューシーな桃です。ちなみに、まどかはこの品種から作られました。
固さは上の4種ほどではなく、『固め』という位。柔らかくなるのも比較的早いので、家族全員が固い桃を好きというわけではない、という場合には便利かも。シャクシャクと軽い口当たりで、その人気にうなずける美味しさです。
主な生産地 | 福島・長野・山梨 |
大きさ・重さ | 中大玉・280~300g |
出回る時期 | 8月中旬~9月下旬 |
固さ | ★★★☆☆ |
甘さ | ★★★★★ |
日持ち | 良い、熟すと柔らかくなる |
固い桃の保存方法 日持ちするので買い物も1回でOK!
桃を買ってきたら、すぐに冷やして食べる場合を除き、常温で保存します。冷蔵保存すると甘みが半減してしまうので、注意してくださいね。固い桃は日持ちのするものが多い(正しく保存すれば1週間以上持ちます)ので、買い物が多いご家族には嬉しい果物です。
さて、常温保存と言っても、その辺にポイッと置いておいてはいけません。出来る限り風通しの良い冷暗所で、傷つかないように新聞紙で覆って保存しましょう。桃はとても傷みやすいので、家族が踏んだり落としてしまわないように声をかけておきましょうね。(私は過去に、置いておいた桃を弟に踏まれてしまったことがあります…)
食べる時は、1~2時間程冷蔵庫に入れておきましょう。夏の暑い時に食べる冷たい桃は格別ですね。
切り方ラクラク 固い桃ならアボカド切りが出来ちゃう!
私が固い桃を好きな理由の一つに、『切りやすいから』というものがあります。
桃って果物の中でも、かなり切りにくいフルーツではないでしょうか? ちょっと強めに持つとグシャッと潰れてしまうし、少し扱いづらいですよね。
けれど固い桃は、スパッと切れるのでラク。種に沿ってぐるりとナイフを一周させ、両手で軽くねじって半分に割る、アボカドと同じ切り方が出来ちゃうんです。あとはスプーンやナイフで種をすくい出し、半月切りにするだけ。お子様のおやつやデザートにもサッと出せます。
↓こんな感じです
ちなみに、充分に固い桃なら皮をむかずに食べるのが本当にオススメ。産毛は拭くか洗うかして取りましょう。桃が皮をむかずに食べられるフルーツだなんて、私は固い桃を食べるまで知りませんでした。
余ったら…デザートに最適!コンポートかジャムにリメイク
さて、沢山の桃をもらったり、通販でセットなどを頼むと発生してしまう、フルーツの在庫消化問題…。桃って一玉がそれなりにあるので、連続で食べると飽きやすいんですよね。つい、余らせてしまいます。そういう時は、思い切ってリメイクしてしまいましょう!
固い桃は、基本的にコンポートに向いています。柔らかい桃だと潰れやすいのですが、固いと食感がしっかり残るため、非常においしく仕上がるんです。ワインとお砂糖で10分程煮込むだけで簡単にリメイクできます。大人ならそのまま食べてもいいですし、上の写真のようにゼリーにしても涼しげでいいですよ。見た目の可愛さでお子様にもウケそうですね。
または、みじん切りやブレンダーで粗目にカットし、ジャムにしてしまっても良いでしょう。桃ジャムって余り家庭で買うことは無いと思います。焼きたてのトーストにつけると桃の香りがほのかに漂って美味しいですし、肉料理に合わせても抜群です。
まとめ
では、今日の記事を軽くおさらいして、まとめにしましょう。
- どんな桃も最初は固い、店員さんに聞いてみて
- 『おどろき』『まなみ』はバツグンに固い
- 『まどか』『川中島白桃』『あかつき』は早めに食べて
- 固い桃はアボカド切りが出来る! 皮のままそのまま食べてOK
- 余ったらコンポートかジャム
いかがでしたか?
私も、固い桃を初めて食べた時は桃の世界観が変わりました。柔らかくてトロッとしているのが桃だと思っていたので、その歯ごたえにびっくりしたものです。家族や友人にも勧めて気に入ってもらえました。
でも、世間の主流はやっぱり柔らかい桃。どの品種が固いかなんてわからなかったので、この3~4年、シーズンになると必ずスーパーのおじさんに「これ固いですか?」とリサーチして買い続けています。その結果、美味しい!という結論にたどり着いたのが今日ご紹介した5種類。どれも本当にオススメなので、これを読んでいるあなたが、どんな桃を買おうか悩んでいらっしゃるなら、是非参考にしてもらえたらと思います。
さあ、今年も桃の季節が始まったら、近所のスーパーやネットショッピングで、気になる品種が入荷しないか是非チェックしてみてくださいね!
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